第28回全日本自転車競技大会シクロクロス男子エリート Japan Cyclocross National Championships Men Elite 2023/01/15

 今シーズンの日本一を決める舞台は、東海シクロクロスではお馴染みのワイルドネイチャープラザ。愛知県稲沢市祖父江町に位置するこの会場は、日本唯一の河畔砂丘であり、起伏のある砂セクションが特徴的なコースとなっている。東海シクロクロスの地での全日本選手権は初開催であり、自宅から最寄りの会場である自分にとっては、大会前から思い入れが強かった。

photo by Kikuzo

レース当日の食事

6:20 カレーパン、納豆ご飯

7:50 カフェオレ、あんこフランスパン

10:00 ぜんざい

10:30 バナナ

11:30 きしめん

14:10 inゼリー

14:20 ツーラン

水をレースまでに1Lこまめに飲む。レースは14:45~

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photo by Kikuzo

 2日間で開催される全競技のラストとなる男子エリートは、雨が降り始めそうな曇り空の元スタートした。

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 ゼッケンNo.35、5列目左から2番目。前には戸谷さん(岩井商会レーシング)、右に松井さん(シマノドリンキング)、左に佐川さん(SNEL CYCLOCROSS TEAM)。佐川さんとは「第1コーナー前でみんな右に寄るから、多少膨らんでもごちゃごちゃを回避したい。」という考えが一致していた。

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 スタート直後の舗装路右側で落車発生。横目に回避したが、10名ほど巻き込まれていたらしい。続く最初の砂セクションでは、予想通りイン側で渋滞が発生しており、アウト側から大回りすることで回避した。これにより、10位代の集団に入ることになる。経験のない速さで展開するスピードについていくことで、1周目を20位で通過する。

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 しかし、そのペースで走り続けることは厳しく、ラップタイムは少しずつ落ちていく。後方からはスタートの落車で遅れてしまった強豪選手が迫って来る。自分を抜いていく選手たちは、いつも確実に自分より前を走っている選手。焦らず、このコースで早く走るためにできることをする。ハイスピードで砂に入る。そのために砂の前で息を整える。踏むことよりも轍をトレースすることを優先。

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 周りの選手が強豪揃いとは言え、ここWNPはホームコースのようなもの。脚を見せる場面では遅れるが、かき集めた経験値で食らいついていく。走りを支えたのは地元ゆえの経験だけではない。コース脇から絶えず飛んでくる名指しの声援が、前を追う気持ちを何倍にもしてくれた。

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 脚も心肺も一杯一杯だが、「もっと走り続けたい」という気持ちは切れなかった。だが、自分が1周7分10秒ほどであるのに対し、先頭を走る織田選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)は1周約6分10秒で周回を重ねる。毎周回1分の差はあまりに大きく、最後までコースに残ることはできなかった。

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 -4lapの24位、43分でコース外に出た。悔しい思いはあるが、全国規模での自己ベストを大幅に更新する結果となった。

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 ハッチさんをはじめ、大会運営に尽力された皆様、かっこいい写真や映像を撮ってくださったメディアの皆様、力強い声援をくださった観戦者の方々、そしてレースを走ったすべての選手に尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!東海での全日本最高でした。

全日本でもカメラ目線 photo by Kikuzo

大会名…第28回全日本自転車競技選手権大会シクロクロス
出場カテゴリー…男子エリート
結果…24位 / 50名出走
天候…曇り
気温…12℃
路面…砂、土、アスファルト(スタートのみ)

使用機材
バイク…SCOTT ADDICTCX 10Disc
タイヤ…IRC SERACCX EDGE (1.45bar) + INNER SAVER
体重56.5kg

photo by M.Hattori